藤沢市・マイアミビーチ市姉妹都市提携締結の経緯

 戦前、山県治郎県知事が国際的観光地を目指して開発を始めた湘南海岸公園は、戦時中に荒廃してしまいました。 戦後、鎌倉郡片瀬町の藤沢市への合併で、江の島・片瀬・鵠沼海岸の観光地は藤沢市の包括管轄となりました。 講和条約発効を期に神奈川県と藤沢市は、新たな湘南海岸公園の構築に着手しました。 そしてこのエリアが「東洋のマイアミビーチ」として、内外に名を馳せるに至った背景に、藤沢市と米国フロリダ州マイアミビーチ市との姉妹都市提携の締結がありました。
 
マイアミビーチ市は、米国フロリダ半島南部の世界でも屈指の海浜リゾート都市であることは周知のとおりです。 藤沢市が本当のマイアミビーチ市と都市提携ができないだろうかと希望を持ったのはごく自然の成り行きです。 ところが、当の米国では、国務省広報文化局から
この藤沢市の意図を聞き知った当時のマイアミビーチ市長ケネス・オカ(KENETH・OKA)氏は、1959年2月26日付け書簡で「藤沢市は【東洋のマイアミビーチ】と呼ばれているので、このような都市とアイゼンアワー大統領の主唱する【国民対国民計画】に従って都市提携を結ぶのは素晴らしいことだと思います。 こちらでは次の議会で議決する用意があります。 そちらの意向はいかがですか?」と提案してきました。 これが発端となり、本市では1959年3月5日の市議会で満場一致で議決を得て、ここに正式に姉妹都市提携が実現したのです。



1956年

1957年





1958年







1959年


 9月

 5月 3日



 6月 4日

 2月21日

 6月23日





 2月26日



 3月 4日

 3月 5日

 3月 8日



 4月17日

 4月19日

 6月 1日

 6月 2日

 6月23日

 7月18日

 8月 7日



 8月15日

10月11日
   ↓
10月28日


 アイゼンハワー米大統領、「国民対国民」の提携計画を樹立

 江の島水族館、マリンランドを開設

 藤沢市は片瀬・鵠沼地区を東洋のマイアミとして売り出す

 マイアミビーチ市長=ケネス・オカ  (藤沢市長は1952年以来 金子小一郎)

 金子市長、マイアミ市長に対し都市提携を申し入れる

 マイアミ市長ロバート・キング氏より金子市長宛「マイアミ市は、すでにラテンアメリカに対し、都市

 縁組の申し入れをすませてしまったところであり、納得して欲しい。」 また、マイアミ市は藤沢市の

 この意向をアメリカ合衆国広報文化局(USIS)に連絡したもよう。

 フロリダ州マイアミビーチ市長ケネス・オカ氏より金子市長宛書簡「藤沢市と都市提携を承諾したい

 熱意をもち、かつ全議員賛成議決の用意がある。」

 マイアミビーチ市議会、藤沢市との姉妹都市提携締結を議決

 藤沢市議会マイアミビーチ市との都市提携締結を満場一致可決

 ワシントンDCでのナショナル・フラワー・ショー会場における両市間都市提携承認伝達式に朝海駐米大使

 が主賓として出席。決議文の手交

 マイアミビーチ市からホロルド・バインダー氏来訪

 マイアミビーチ市、「藤沢市に捧げる演奏会」開催

 朝海大使、藤沢市役所に来庁、議場において事情報告

 マイアミビーチ市長=D・リー・パウエル

 「マイアミビーチ市対藤沢市例年第1回ジュニアオリンピック通信水泳大会」開催

 マイアミビーチ市へ贈る催し「都市提携記念江の島マイアミビーチオープニングショー」(産経ホール)

 秩父宮記念体育館で都市提携フェスティバル開催

 藤沢マイアミビーチオリンピック通信水泳大会

 記念花火大会(マイアミビーチ・ショー最終プログラム)

 マイアミビーチ市アートセンターで絵画展開催(藤沢市から児童画50点出品予定→藤沢からの作品到着

 が遅れ、出品できず。)

 

■上記内容は、藤沢市鵠沼市民センター・公民館内、鵠沼郷土資料展示室・運営委員会・広報部より提供していただいた資料からのものです。
 
  鵠沼郷土資料展示室では、年間を通して郷土資料の展示会を開催しておりますので、是非ともお立ち寄りください。

■〒251−0037 藤沢市鵠沼海岸2−10−34 鵠沼市民センター・公民館内 電話 0466−33−2001


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